12月の盆栽管理
- 12月に行うべき盆栽管理の作業を解説します
- Wick Canvas 編集部
- 更新日:2022/8/25
- 投稿日:2022/8/25
- 基本の管理
12月の盆栽管理
見頃:楓・けやき・えのきなどの雑木類
各地で初雪が見られ、本格的な寒さが訪れる12月。来年も元気な姿が見られるよう、この時期にしっかりと冬越しの準備をしましょう。冬場も水やりは必要です。乾燥したらたっぷりと与えてください。夏ほど管理は難しくありませんが、落葉樹は冬場に状態を判断しにくいので注意が必要です。
置き場所
12月は樹が休眠期に入ります。室内での鑑賞を楽しめる季節でもあります。この時期に展示会が多く開かれる理由のひとつでもあります。落葉して完全に休眠すると日光が当たらなくても大丈夫です。暖房の当たらない玄関に置いておくのもよいでしょう。
ただし室内管理は樹にとって過保護な状態になりやすく、温度や乾燥の管理が少し難しい面もあります。慣れていない方には、自然の状態で育てられる屋外管理がおすすめです。雪の多い地域では軒下やベランダに置くとよいでしょう。
暖房の風が直接当たる場所には絶対に置かないでください。一晩で乾燥し過ぎて枯れてしまうことがあります。また、室内外を頻繁に行き来させると急激な温度変化が樹に負担をかけますので、十分ご注意ください。
冬の盆栽展として知られるイベントには、秋から春にかけて京都や東京などで開催される格式ある展覧会が各地にあります。普段なかなか目にできない高品質な盆栽が一堂に会しますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
水やり
樹は休眠期に入っていますが、水分は欠かせません。室内は特に乾燥しやすいため、土の状態をよく確認しながら水を与えましょう。
屋外管理の場合、2〜3日に1回の水やりが目安とされていますが、初心者のうちは土の乾き具合を判断しにくいため、冬でも毎日水やりをすることをおすすめします。
水の与え過ぎで枯れることはありません。むしろ、冬に水やりを控えすぎて枯らしてしまうケースが初心者には多く見られます。
水やりの際は、鉢全体にまんべんなくかけるようにします。できるだけ午前中に行いましょう。夕方以降に与えると夜間の冷え込みで凍り、根を傷める原因になります。
夜間に凍ってしまっても慌てる必要はありません。日中に氷が溶けるようであれば問題ありません。ただし、日中も溶けずに何日も凍り続けている状態は危険です。根が水分を吸えなくなっていますので、その場合は室内に取り込むなど対策を講じてください。
休眠期とはいえ、樹は生きています。水分は必ず必要です。冬の水やりは夏と同じくらい気を配るものと心得て、丁寧に管理してあげてください。
肥料
樹が眠っている状態ですので、肥料は必要ありません。この時期は与えないようにしてください。
消毒
冬になったら、石灰硫黄合剤を使って休眠中の害虫を駆除します。消毒効果もあるため、うどんこ病などの予防にも役立ちます。同様の効果を持つ薬剤が園芸店で手軽に入手できますのでご活用ください。
12月の作業
【松柏類】松などの常緑樹も、寒さで葉が焼けたり色が薄くなったりすることがあります。樹の生命には影響ありません。暖かい場所に移すと葉色が戻ります。厳しい自然環境で育てることで樹が強くなるため、葉色を気にしない方には屋外管理がおすすめです。
【五葉松】赤茶けた古葉は軽く揺するだけで落ちますので、きれいに取り除きましょう。下向きに伸びた葉や飛び出した葉を整えるだけで見栄えが格段によくなります。この時期から針金かけの適期です。
【真柏・杜松】樹が休眠期に入るこの時期は、ジン・シャリづくりに最適なタイミングです。
【長寿梅】花が終わったら、次の樹づくり・枝づくりのために剪定します。枝元から3芽を残してカットします。この時期は落葉して枝だけの状態ですが、剪定することで花芽が動き、たくさんの花を咲かせます。
【桜】この時期にしっかり寒さに当てることで花芽が充実します。春先に花が咲かない原因のひとつは、冬の管理が不十分だったことにあります。
【キンズ】【睡蓮木】キンズなどの柑橘系植物や睡蓮木は寒さに弱いため、室内で管理します。乾燥には十分注意してください。
12月の育て方に関するよくある質問
五葉松は寒さに強いですか?
豪雪地帯の冬でも初心者が育てやすい樹種はありますか?









