科学的に盆栽を考える 盆栽研究者 旭松園
- みんなが盆栽を楽しめる環境づくりを願う、情熱と優しさあふれる園主が伝えたい想いとは?
- Wick Canvas 編集部
- 更新日:2022/8/25
- 投稿日:2022/8/25
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40歳で稼業を継ぐことを決めた尾崎悟さん。今では海外への輸出にとどまらず、盆栽の素晴らしさを日本人に伝えようとさまざまなイベントも開催。尾崎さんの盆栽にかける情熱と優しさに迫ります。
黒松や五葉松に特化。威風堂々たるさまは、
まさに日本の伝統美
「旭松園」は高松市内の幹線道路沿いにあり、中心部から来ると最初に目に入る盆栽園です。黒松や五葉松をメインに、苗木から1〜3mの庭木まで幅広く販売しています。
40歳から盆栽の世界へ。
だからこそ今も探究心が尽きない
園主を務めるのは3代目・尾崎悟さん。若い頃は稼業を継ぐつもりはなく、県外の農学部大学院を卒業。微生物関係の研究機関に就職し、研究に没頭する日々を過ごしていました。しかし2代目の体調不良を機に帰郷し、稼業を継ぐことを決意。2001年、40歳のときでした。
「その頃は、技術はもちろん仕入先の業者も何も分からない状態でした。父は1年後に他界してしまい、じっくり教わることができなかった。農学部での経験や知識、園に勤めていた職人に聞くことだけが頼りでした」と当時を振り返ります。
2001年頃といえば盆栽業界の需要が減りつつある厳しい時期。先行きを悩んでいたところ海外への輸出が盛んになり助けられたと尾崎さんは言います。今は台湾をはじめとする東南アジアとヨーロッパへの輸出が売上の半分程度を占めています。
最近は「変わった松がほしい」というニーズも増えているとのことです。
黒松の突然変異から誕生し、樹皮が荒れ老木感が出やすい荒皮性と葉の緑色が濃く芽吹きがよい特徴を併せ持つ松を、園名の一文字を取り「旭龍」と名付けました。旭龍は園の主力品種として成長しています。

みんなが楽しめる盆栽を広めていきたい
香川県盆栽生産振興協議会の役員も務める尾崎さん。「海外の方々が盆栽にこんなに注目しているので、改めて日本の方々にも楽しんでもらいたい」と考えています。
盆栽を暮らしに取り入れるヒントになればと、若手を中心に住宅展示場でのイベントを開催。通常は生花や観葉植物で飾られている住宅展示場を盆栽でアレンジしました。小さいものから大きいもの、松だけでなく落葉樹など様々な盆栽を飾ったところ、とても喜ばれ手応えを感じています。
尾崎さんの園には盆栽のほかに、素材を探しにくる方も多いとのことです。
「これから盆栽を始める方はぜひお越しください。色んなお話もできますし、どこに行けばこんな盆栽もあるよ、とご案内することもできます」
誰もが楽しめる「大衆盆栽」であることが高松盆栽の魅力だと考える尾崎さん。みんなが盆栽を楽しめる環境づくりに情熱を燃やしています。









